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事業報告
2013年03月17日 OSAKAを支える女性力のこれからを考えるVOL.1
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平成25年3月17日(日)大阪産業創造館にて、平成24年度三部合同事業「OSAKAを支える女性力のこれからを考えるVol.1」と題し、「女性の特性が発揮できる社会の実現に向けて」をテーマに「100人で考える『女性の力』フォーラム」を開催しました。
女性の弱さや権利ばかりを主張するものではなく、女性が持っている特性や利用できる環境に気付くことができるように、男性経営者、女性起業家、女性就業者、女性仕事復帰希望者、女性学生など、さまざまな立場の人たちとのフラットなディスカッションの場を設けることで、現場に即した私たちにできることを探していこうというのがこのフォーラムの趣旨でした。

8月の運営委員会で開催が決定してから、We's会員からなる実行委員が月1~2回のペースで話し合いや準備を進めてきたことが功を奏して、定員100名に対し118名もの方が参加してくださいました。
We'sからは実行委員も含めて16名の方に参加していただきました。

332792028_5035第1部では共催の関西学院大学ハッピーキャリアプログラム主宰者である同大学専門職大学院 経営戦略研究科准教授の大内章子先生に「現在社会における働く女性の現状」をテーマに基調講演をしていただきました。

結婚や出産を機に仕事を辞める女性が多いのは1970年代の高度成長期からのことで、それ以前の日本では女性はずっと働いていたこと、また欧米諸国においては過去10~20年間で20~30代の女性の労働人口の低下が解消されてきたのに対し、日本では1970年代とほとんど変わらず20~30代女性の労働人口が落ち込むことなどがデータ中心に説明がなされました。環境や条件が整えば働きたい潜在労働者は342万人もいるそうで、その労働力が生かされていない現状を分かりやすく説明していただきました。

 

332792028_340第2部では参加者全員によるグループディスカッションを行いました。
男性経営者、女性起業家、女性就業者、女性仕事復帰希望者、女性学生からなる5~7人のグループに分かれ、机の上の模造紙に話し合われたことや気になるキーワードなどを思いつくままに書いていきながら自由に話し合うワールドカフェ方式によるディスカッションです。
「女性のキャリアにとってブランクはマイナスか?それとも?」「女性の特性をもっと生かしてみよう!仕事・ビジネスは変わるのか?」「今後わたしに何ができるのか?」3つのディスカッションテーマを席替えしながら話していきました。
初対面の人同士でディスカッションが進行するか心配していましたが、いざ時間が始まるとどのテーブルも時間が足りないくらい、熱いディスカッションが繰り広げられていました。

 

332792028_4758続いて第3部では男性経営者、女性起業家、女性就業者、女性仕事復帰希望者、女性学生の代表者、大内先生にパネリストとして参加していただき、We's会長阿部のファシリテーションのもと、パネルディスカッションを行いました。
男性経営者代表として柳本忠二氏(社団法人大阪市産業経営協会会長)、宇野雄三氏(なにわあきんど塾同友会会長)、女性起業家代表として西山裕子さん(マイパワー株式会社代表取締役)、女性就業者代表として山田由佳さん(都市銀行勤務)、女性仕事復帰希望者代表として島千佳さん(ハッピーキャリアプログラム5期生)、女性学生代表者として古田美貴さん(関西学院大学在学中)にご登壇いただきました。
女性パネリストから「自分がマイナスだと思っていたブランクも自分の考え方次第でプラスに変えられる」「(いろんなものを諦めてがむしゃらに頑張っている女性上司を見て)自分も仕事を続けていくためにはこうならなきゃいけないと思っていたけど、いろんな選択肢があっていいんだと気付いた」などの意見が出る一方、男性経営者からも既に女性社員をその特性に生かして配置している事例や、女性が社会で活躍するためにも男性を教育しては、との会場からの声に「男性も女性も人間関係をうまく生かせるための感謝することやコミュニケーションが大事」など女性雇用について前向きな意見も聞かせていただきました。

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「男女の違いはもちろん、同じ女性でも様々な立場の人がいて、その人に合った働き方、生き方を選択できる社会こそが「女性の特性が発揮できる社会」ではないかと思います。そのためにはそれぞれがお互いを尊重し合うことが大切なのではないでしょうか。お互いを尊重して歩み寄る、その歩み寄りを来年のフォーラムで確認し合いましょう」というファシリテーターのまとめでパネルディスカッションを締めくくりました。