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事業報告
2009年12月10日 年忘れ会(綿業会館 館内見学&懇親会)
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まずは6時に玄関ホールに集合して、会館の方に案内していただきながら館内見学をスタートしました。イタリアルネッサンス調でまとめられた玄関ホールに入ってまず目につくのは、正面にある故岡常夫氏(東洋紡績 専務取締役)の銅像です。「日本綿業の進歩発展をはかるため」という故人の遺言により当時の金額で100万円の寄付を受け、これに関係業界からの50万円を加えて、昭和7年に綿業会館は開館されました。

 

21bou2次に案内されたのは本館3階にある談話室。部屋に通された瞬間、どの会員からも「わぁ!」という感嘆の声が聞こえました。吹き抜けの天井、壁面に貼られた京都清水焼のタイルタペストリー、クラシックな椅子とテーブル。会館の各部屋の中で最も豪華で素晴らしいと言われています。まるで昭和初期にタイムスリップしたようです。時代考証を再現する為に、この部屋はドラマの撮影にもよく利用されるそうで、撮影の裏話などもお聞かせいただきました。
3番目に案内された部屋は貴賓室と呼ばれる部屋で、昔は皇族しか使用できなかったそうです。

 

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その後、通称「鏡の間」と呼ばれる会議室、本館地下のグリルなどを案内していただきました。どの部屋も、とても贅沢な造りで、綿業が盛んだった当時が偲ばれます。戦争中の空襲を免れ、現代になっても色褪せない素晴らしさは、後世にも伝えていきたいものです。
約20分の館内見学を終え、昭和37年に増築された新館に移って、立食パーティー形式で懇親会をしました。建築・設計関係の仕事をしている栗山会長から綿業会館を設計した渡辺節氏のお話をしていただき、こういった話を聞けるのも、様々な業種の会員がいる当会ならではのメリットです。その後、今年を振り返ったり、来年の抱負を語ったり、各会員同士で楽しく歓談しました。
8時に閉館になるため、例年よりも早い時間のお開きとなりましたが、最後に正面玄関で集合写真を撮影。レトロな昭和初期から、現代に戻ってきました。
今年もあとわずかになりましたが、また来年、会員の皆さんと一緒に有意義な時間を過ごせることを楽しみにしています。

レポーター:万多葉子